棚卸しってそもそも何のためにやるの?

税金

こんにちは~!山形県酒田市のひとりの税理士です
バイト先なのですが、自分と同じくらいの時期に入ったバイト君が昨日今日と出勤予定だったはずなのに休んだみたいでちょっと心配です…
単に寝坊ならいいんですけど(よくないですが笑)なにか事件に巻き込まれていないことを願いたいと思います

では今回のテーマは棚卸について書いていきたいと思います!

棚卸のイメージ

まず皆さん、棚卸ってどんなイメージですかね?
飲食店や小売店で働いている人だと月末だったり年度末に在庫を数える面倒くさい作業という認識かもしれませんね

なんでこんな時間をかけて商品の数を数えるのか意味不明!と思う気持ちもわかります

やっぱり人間って、やっている作業に対してなんでその作業が必要なのかということを知らせられないままだとモチベーションも上がりませんよね

例えば勉強だってそうですね、ただやれ!と言われてもなかなか長続きしません
自分でこの勉強は将来これに使うからやるんだ!などといった明確な目的があれば頑張れるはずです

ですので棚卸の意味が分からない人にその意味をお伝えして、少しでも納得してもらおうというのがこの企画です笑

棚卸はどれだけ儲かっているかを把握するためにやる

まずはざっくりと説明しますと、棚卸はどれだけ儲かっているのかを把握するために行うということになります

なんで在庫を数えると儲けがわかるんだ?と思われるかもしれませんのでもう少し丁寧に見ていきましょうね!

そもそも儲けって

まずそもそもの話なのですが、儲けっていうのはどうやって求めるかといいますと

売上-経費(原価)=儲け

という文字にすると単純な式になるのは分かると思います

なので「儲け」を求めたければ売上経費(原価)の2つがわかればいい!ということになりますね

そのうちの「売上」についてはお客さんに売った時にレジを売ったり、伝票で記録したりしていると思いますので(してますよね?)そんなに苦労なく求められると思います

じゃあ「経費(原価)」は?といいますと、単純に「仕入れた額」というわけではない、というのは分かると思います

どういうことかといいますと、例えば商品1個100円で1000個仕入れました、そのうち1個売れました
それで1年が終わったとします(そんなことはあり得ないと思いますが笑)
その時の原価っていくら?っていうのを考えてみてください

単純に仕入れた金額そのままが原価になってしまうとこの例だと儲けは△99,850円になってしまいますが
これだとおかしい!というのはなんとなくわかりますよね?

つまり仕入れたもの全てが原価になるわけではなく、売れたものに対応する部分が原価になる

ということです

図にするとこんな感じですね!

1個売れたんだったら、その売れた個数(1個)に対応する仕入金額(原価)を売上から引いたものが儲けになるわけです

というわけで、仕入れた数がわかっても儲けは求めることができなくて
実際に売れた個数に対応する金額がわからないと駄目ということになりますね

ここで商品1個仕入れてその1個を売った、というような単純な場合なら
その1個を仕入れた金額が原価になるので簡単に求められますが、普通はもっとたくさん仕入れたりしていて売れ残りも発生するわけです

なので売った商品に対する原価というのはなかなか普段は把握しにくいということになるわけなんです!

なのでこの売った商品の原価っていくらなの?というのを把握するために行うのが棚卸!ということになるんですね♪

簡単な例で説明

ではここから簡単な例を使って説明していきましょうかね!
話を分かりやすくするために
・今年から事業を始めた(期首に商品の在庫がない)
・経費は商品の仕入れだけ(普通はお給料であったり光熱費など色々かかるが無視する)
・商品を仕入れて売るという単純な形態

という条件で見ていきましょうね

商品を1個100円で仕入れて150円で売る
というすごーく簡単な事業を見ていきましょう
商品を10個仕入れました

そのうち7個売れました

期末に棚卸したら3個残ってました
という状況だとすると、図にするとこうなるわけです!
つまり売れた商品の原価を直接求めるのではなく、期末に残っている商品から逆算する
ということなんです!
言い換えれば逆算するためには期末に残っている商品の数を知る必要がある→棚卸をして把握する
ということになるんですね!
この場合逆算すると
1000円-300円で700円、というのが売れた商品の原価、ということになりますね!
ということで儲けとしては
売上(1,000円)-700(原価)=300円(儲け)
ということになる、というわけなんですね!

番外編 簿記をやっている人に

ここからは簿記をやっている人向けのお話になってしまうのですが、日商簿記3級をやっていると必ず出てくるのが「しーくりくりしー」ですよね

これって仕訳で表すと

仕入/繰越商品 期首商品金額
繰越商品/仕入 期末商品金額

というとにかくなんでこんな処理をするのかわからないけどとりあえず覚える、っていうのがあったと思います(しっかり意味まで分かっている人はエライ!)
これをやる意味というのがまさに今回お話した売上原価を求めるため、というものなんです!
話を簡単にするため、さっきと同じで期首に商品がなかったとしましょう
すると、さっきの2つの仕訳のうち上のはやらなくていいので(上の仕訳は期首商品に対するものであるため)、期末に残っている商品に対して
繰越商品/仕入 期末商品金額
という処理をするわけです
これがまさしく、期末に残っている商品を仕入れた金額を売上原価から外す、という処理になるわけなんです
これをやらないと、一番最初の例でみたように仕入れた分全部が経費(原価)になってしまいますね
なので考え方としては、
1、仕入れた分は一度全部経費(原価)にする
2、期末に残った分は原価にした分から引いてやる
これをすることにより、売れた商品に対する原価だけ残るので、ちゃんとした儲けを計算することができる
ということなんですね!
しーくりくりしーの意味が分からず呪文のように覚えていた人は、こういう意味なんだなと理解しておけば忘れにくいのでお勧めです

最後に

というわけで今回は棚卸について書いていきました

税理士から見てもらっている経営者の人だと、税理士から「棚卸ちゃんとして下さね」と言われたり
バイトの人はなんで棚卸なんて面倒なことをするんだろう、と思ったりと
棚卸に対してあまりいい印象が無いと思うのですが、今回の説明を聞いて

「ちゃんと儲けを把握するためにこの作業があるんだな!」

と思って棚卸に前向きになってもらえると幸いです笑

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました