2020年年末調整特集4 ついに未婚のひとり親にも控除が!

2020年末調整

こんにちは!山形県酒田市のひとりの税理士です!

今日は朝からちょっとどこかに朝ご飯を食べに行きたい気持ちをぐっと我慢して、買い込んであったウインナーで飢えをしのぎました笑

やっぱり一度飲食店でご飯を経験すると、また行きたくなって駄目ですね…
身体がもう少し絞れるまでは朝の外食は控えようと誓いました

ということで今回は、2020年から年末調整などに関して変わった点をお伝えするシリーズの第4段なのですが、恐らくこれが一般的に一番関心があるかな、という「未婚のひとり親」に対する控除ができたというものです

基礎控除が減ったりなんかは雲上のセレブだけの話でしたもんね

では今回は、この新しくできた未婚のひとり親に対する控除がどんなものなのかを説明していきたいと思います

去年までの寡婦(夫)控除は一度結婚してることが条件だった

まず、ひとり親に対して去年までがどのような制度があったのかといいますと「寡婦(夫)控除」というものがありました

なんだか見慣れない感じなので、読み方がわからない人もいると思いますがこれは「カフ」と読みます

女性が受ける場合には「寡婦控除」、男性が受ける場合には「寡夫控除」という具合に、漢字は違うのですが読み方はどっちも「カフ」です

この控除、どういったものなのか簡単に説明しますと

旦那さんや奥さんと離婚したあと子供を引き取った人が受けることができる控除

というのがわかりやすいでしょうか
注:厳密には離婚だけじゃなく死別の場合でも大丈夫だったり、その他にも所得の要件などがあったりするのですが今回は割愛
とにかくここで一番大事なことは、この控除を受けるためには
離婚していないと駄目
という点なのです

つまり、結婚しないで子供を産んで、その子供を育てているという未婚のお母さん、お父さんはこの控除を受けることができなかったわけなんですね

最近はそういう人も増えているようで、何とかそういう人たちも控除の対象にしてあげたい!という思いからできたのが今回ご紹介する「ひとり親控除」というわけなんですね!

と書くと、今までの寡婦(夫)控除が全てひとり親控除に代わる、となれば話は簡単なのですが、一部寡婦控除は残ることになります

そのあたりの話について次から見ていきましょうね

レッスン① 未婚で子供がいる場合

まず、今回から新たに追加された、未婚で子供がいる場合について見ていきましょう

こちらに関しては、「未婚」であるため寡婦控除の適用は無いので、ひとり親控除に該当するかどうかだけを見ていけばいい、ということになります

じゃあ、そのひとり親に該当するかどうかはどう判断するかというと、次の3つの条件を満たすかどうかで判断しますのでひとつづつ見ていきましょう♪

条件1 お子さんがいること

これは「ひとり親控除」という名前から当たり前なのですが、お子さんがいることが条件になっています

ですのでイメージ的にはまさに未婚の母、といったところなのですがここで一つ注意点!

これは何も未婚に限った話ではないのです。なので離婚して子供を一人で育てているっていう人(今までは寡婦控除の対象だった人)であればこの「ひとり親控除」の第一段階はクリア!ということになります

つまり去年までは寡婦控除を受けていたお母さんが今年はひとり親控除になるということも考えられます

話がちょっとそれましたので、元に戻しましょう

お子さんがいる、というのが条件なのですが、実はこのお子さんにもう少し条件があります、それが

生計を一にする子である

という条件です

生計を一というのは、何度か説明しましたが同居をしているということではなく、同じ財布で生活をしていると考えるのがわかりやすいです

なので、別居だとしても仕送りをしている場合には生計を一に該当しますし、同居だとしても親と子供さんが独立して生計を立てている場合には該当しないということになります

更に、「子」という表現の中に隠し要素が含まれていて、このお子さんは

あんまり稼いでいない人

という条件が付きます。あんまりってあいまいな表現ですね笑

具体的には所得が48万円までなので、お給料だけなら103万円ということになりますね!

ちょっと複雑になってきたので最後にまとめますと、第一段階の条件としては

同じ財布で生活しててあんまりバイトなんかを熱心にやってないお子さんがいること

と考えておくといいでしょう

なので、小学生や中学生のお子さんでしたら基本的にバイトもやってないでしょうし生計を一という条件も満たしますので大丈夫です

条件2 本人がセレブじゃない

次の条件としては、ひとり親さん本人がセレブではない、というものになります

いくらひとり親といってもセレブであれば税金くらい払えるので、優遇する必要はないということなんでしょうね

ここで大事なのがどれくらいの収入からセレブ認定になるのか、という点ですよね

それが合計所得金額が500万円以下

ということになります

この金額はもしお給料だけをもらっている人であれば総支給額が677万円ほどであれば、この合計所得金額が500万円以下という条件を満たします

年収が677万円もあれば立派なセレブの仲間入りなので、そんな人はひとり親だとしても控除は受けることができませんよ、ということなんですね

条件3 内縁の妻・夫がいない

これが最後の条件になるのですが、現在結婚していなくてもいわゆる内縁関係の相手がいる場合にはこのひとり親控除を受けることができない、ということになっています

やはり内縁関係という、法律上は夫婦じゃなくても実質的に同じような関係の相手がいるのであればひとり親を助けたいというひとり親控除の趣旨に反する、ということなんでしょうね

条件を満たせば35万円の控除

晴れて上記の3条件を満たした場合には「ひとり親」に該当することになります

もちろんこれはひとり親の性別は関係ありません

なので、男性が子供を育てていようが、女性が育てていようがこの3条件を満たせばOKということですね

で、この条件を満たした場合のひとり親控除はいくらなのかといいますと35万円です

よく聞く配偶者控除や扶養控除は基本38万円なので大体似たような金額ですね

あと注意点としては、条件さえ満たせば扶養控除とこのひとり親控除は同時に受けることができます

というわけでまとめますと

  • 生計一のお子さんがいる
  • ひとり親本人の年収が677万円以下
  • 内縁関係の相手がいない

という条件を満たせば未婚だとしてもひとり親控除を受けることができる、ということですね♪

レッスン② 離婚して子供がいる場合

ではお次は離婚して子供がいる場合について見ていきましょう!

基本は未婚の場合と同じ

一度結婚して離婚している場合でも基本的にひとり親控除を受けられるかどうかの条件は未婚の場合と同じです

  • 生計一のお子さんがいる
  • ひとり親本人の年収が677万円以下
  • 内縁関係の相手がいない

という3条件を満たせば「ひとり親控除」を受けることができます

なので、去年までは寡婦控除だった人が、今年からはひとり親控除になるということも考えられますね

レッスン3 子供がいない場合

ひとり親控除は無理だけど…

最後に離婚してお子さんがいない場合について見ていきましょう!

この場合はひとり親控除は無理なのは分かりますね?

なぜかというと、ひとり親控除の条件に「生計一のお子さんがいる」というのがあるので、お子さんがいない場合にはこの条件を満たすことができないからですね

でも!そんな人にもまだ控除のチャンスがあるんです、それが寡婦控除

今年からの寡婦控除の条件としては

夫と離婚してしまっていて

  • 扶養親族がいる
  • 年収が677万円以下
  • 内縁関係の相手がいない

の条件を満たせば、お子さんがいなくても寡婦控除を受けることができるんです!(もう一つの条件として夫と死別というのもあるのですが、若干マニアックなので割愛)

扶養親族」というのは何もお子さんだけじゃなくても、自分の親でも大丈夫なわけです

なので、旦那さんと子供が生まれず離婚して、その後実家に戻って両親を扶養している

って状況だとバッチリこの条件を満たすわけなので寡婦控除の対象になる、ということですね

注意点としては、寡婦控除なので男性の場合にはこの条件を満たしていても対象になりません

控除できる金額は27万円

こちらの寡婦控除の場合にはひとり親控除より若干控除額が下がって27万円となります

それでも無いよりは有ったほうがいいので、当てはまりそうな人はしっかり控除しておきたいですね

最後に

というわけで今回は2020年から変更になった、「ひとり親控除」と「寡婦控除」について解説しました

一番大きいのは、未婚のひとり親でも控除の対象になる、というところですので自分が当てはまりそうだなという人はしっかり情報を確認しておきましょうね!

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