2020年年末調整特集1 給与所得の計算で変わった点を解説!(給与所得控除など)

2020年末調整

おはようございます!山形県酒田市のひとりの税理士です!

あっという間に10月も後半戦に突入してきましたね~、独立して半年が過ぎたわけですがあっという間だった気がします

さて、会社員の人だと年末が近づいてくると「年末調整」が待っていますよね?
一般の人からすると、よくわからない紙に名前とハンコを押したりすると、12月のお給料が少し多めにもらえるイベント、というくらいの認識かもしれませんが笑

今回から数回にわたって、今年2020年の確定申告をするにあたり、去年までと変わった点をくだけた表現で分かりやすく解説したいと思いますのでぜひ読んでみてくださいね♪

「給与所得」を計算するうえで変わった点、の前に給与所得とは?

では第一回目の今回は、「給与所得」を計算する際に変わった点について解説していきますね♪

 

え~、先生!そもそも給与所得って何なのかわからないんですけどぉ

(また出てきた…)じゃあそこから説明しましょうね

はぁい♪やっぱり先生は優し~

優しいのが取り柄の先生(自分でいうのが嘘くさいですが笑)としてみれば、困っている人が居ると説明したくなるので、まずはそもそもの給与所得とは何なのかについてサクッと解説していきましょう♪

 

給与所得ってお給料から給与所得控除を引いた金額のことでしょ?そんなの知ってるわよ!

って人でしたら、次の項目は飛ばして大丈夫です♪

給与所得とは…総支給から架空(だいたい)の経費を引いた金額のこと

給与」はなんとなく意味が分かると思います、もらったお給料って意味ですね!
もらった、と書くとちょっと語弊がありそうなので別の言葉でいえば「総支給」といったほうがしっくりくるでしょうか。税金や社会保険や色々なものが引かれる前の純粋なお給料の額のことですね♪

もう一つの「所得」というのが慣れないとちょっと意味が分かりにくいですが、ざっくり言うと「儲け」と表すことができます

サラリーマンだと「儲け」というのがわかりにくいかもしれませんので、自分で商売していると考えるとわかりやすいと思います

例えば40円で仕入れたものを100円で売った場合、

売上」は100円なのは分かりますよね?じゃあ「儲け」はいくらなのかと考えてみると、

売上」から「経費」である仕入の金額を引いた60円(100円-40円)ですね

これをお給料に当てはめてみると、「売上」に対応するのが「給与(総支給)」となります

じゃあ「経費」に対応するのは何か、というと…

サラリーマンの経費、と言われてもちょっとピンときませんよね…
もちろん厳密にサラリーマン1人1人実際どれくらい経費として使ったかを記録して、その額を経費として使う

というのが一番間違いがない方法ではあるのですが、すべてのサラリーマンがそれをするのはかなりの手間がかかるわけです

そんなわけで登場したのが「給与所得控除」というシステムです!

何度かブログでも登場しているので知っている人は知っていると思いますが、簡単に説明すると

お給料がいくらの人は、経費は大体これくらいってことにしてあげる
っていうのを決めた金額のことです。
よく聞くと思いますが、去年までだとお給料が少ない人だと65万円の給与所得控除が認められていましたね♪
お給料の場合には「総支給」から「給与所得控除」という架空の経費を引いたものが「給与所得」というお給料での儲けになる
ということなんです

給与所得を計算するうえで変わった点① 給与所得控除

ではここからは、実際に「給与所得」を計算するうえで変わった点を見ていきましょうね!

まず一番大きい変更点としては、先ほど給与所得を説明するときに出てきた「給与所得控除」の金額の変更です

この表の「改正後」というのが今年分からの金額、「改正前」というのが去年までの金額です

これも先ほどチラッと書きましたが、去年までは最低でも65万円だったのですが、今年からは最低で55万円と10万円少なくなりました

ここで基本的なことですが給与所得控除って多いのと少ないのどっちが嬉しいかはわかりますか?

税金の計算ってものすごくざっくり書くと

所得×税率

で決まるので、当たり前ですが「所得」が多くなればなるほど払わないといけない税金も増える、という関係性ですね?

じゃあ、給与所得控除がが多いのと少ないのではどっちが「所得」が多くなるかというと、給与所得控除が増えれば所得は減る

 

と、こんな関係になっているので、結論だけ知りたい人は「給与所得控除が減ったら税金増えるんだな」と理屈抜きでこれだけ覚えておいても大丈夫です

それがわかったところで、もう一度給与所得控除の金額がどう変わったのか表を確認してみると、全体的に控除の金額が減ったということがわかると思います

具体的な金額で計算してみると次のようになります

お給料が少ない人だと10万円のダウン、かなり稼ぐようなセレブだと25万円もダウンしていることがわかります

えっ!っていうことは税金が上がるってこと??そんなの許せない!

確かにこれだけ見るとそういうことになるんですが、安心してください!

ちゃんと説明してよ!先生

確かに、これだけ見ると基本的には給与所得控除の金額は10万円減ってしまうんですけど、その一方で「基礎控除」という控除は10万円増えることになったのです!

この基礎控除についてはまた別で詳しくやりますが、簡単に言うと

 

税金を計算するうえで、給与所得から引くことができるボーナス
といったところでしょうか
専門的な言葉だと「所得控除」という控除の一種です
名前の通り、「所得」から「控除」することができるもので、他に有名なものだと「扶養控除」だったり「配偶者控除」だったりがこの仲間ですね♪
なので一般人にしてみれば
ということになり、結果として去年と同じお給料なら税金は変わらないので安心してくださいね♪

じゃあセレブは?

さっきまでの話はあくまで一般的なサラリーマンの場合のお話でした

しかし年収1000万円を超えるようなセレブだと

基礎控除は10万円増えますが、逆の給与所得控除は25万円も減ってしまうので相殺できずに税金が増えてしまいます…

 

セレブなんて腐るほどお金持ってるんだから税金増やしても当然だわ!

という人も多いですかね笑

しかし、一概にセレブといっても訳ありな人もいるので、そういう人も税金増やしてしまうとかわいそうということで、「所得金額調整控除」という控除が今年同時にできました

今回の記事でそこまで説明したかったのですが、文字数も多くなってきたのでこちらについては次の記事で解説したいと思います!

さいごに

というわけで今回から年末調整に向けて去年までと変わった点について説明するシリーズが始まりました

初回は「そもそも給与所得とはなんなのか」ということと「給与所得控除額が変更になった」という点についての解説でしたね

軽くまとめると

  • 給与所得とは、お給料の総支給から概算の経費である給与所得控除を引いたもの
  • 給与所得控除が一般の人で去年より10万円減少した
  • 給与所得控除が減少した分基礎控除は増えたので一般人は税金の変化は無し
  • セレブサラリーマンは税金が少し増えてしまう
  • でも事情があるセレブサラリーマンは税金を減らしてあげる制度がある

といったところでしたね♪

一番最後の訳ありセレブサラリーマンの税金を安くしてあげる制度である「所得金額調整控除」については次回解説しますので、セレブサラリーマンの人はお待ちくださいね!

では今回もありがとうございます

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