【かんたん解説】固定費の値上げと利益の関係について【自営業向け】

税金について

こんにちは!山形県酒田市でfreee会計を使用している税理士です♪

今回は、お店をやっている方のよくある悩み、固定的な費用が値上げした場合にどのような影響があるのか、について見ていきたいと思います

固定的な費用とは?

まずはそもそものお話ですが、固定的な費用っていうのがわかりにくいですね

 

固定的な費用とは、お店を営業していてもしていなくてもかかる費用のことです

 

個人事業主
個人事業主

具体的にはどういうものがありますか?

 

そのお店によっても違ってくるのですが、よく出てくるのは家賃ですね

 

個人事業主
個人事業主

確かに!家賃ってお店にお客さんがいっぱい入っても、全く来なくても同じ金額を払いますもんね!

 

そうですそうです、売上に左右されずに「固定」された金額なので固定費、というわけですね

 

個人事業主
個人事業主

なるほど!ということは税理士センセイに払う料金なんかも固定費になりそうですね

 

ですね、基本的に税理士センセイに払う顧問料のようなものは売上がいくらであっても同じ金額ですので固定費である場合が多いでしょうね

 

そんな固定費が値上げした場合に利益つまり儲けにどれだけ影響があるのかを、簡単な具体例を使ってみていきましょう

固定費が10万円上がったら、追加で必要な売上はいくら?

今回は話がわかりやすいように、固定費は家賃しかない飲食店さんで考えてみましょう

 

このお店の家賃が今までは5万円だったのが来月から急に10万円上がり15万円になる、という事になったとします

 

個人事業主
個人事業主

え・・・それって大家さんは悪魔ですか

 

ここで問題ですが、

固定費が10万円上がった場合、今までと同じ「利益(儲け)」を得ようとしたら売上はいくら上げる必要があるでしょうか?

 

個人事業主
個人事業主

う~ん…10万円経費が増えるんだから、同じ10万円だけ売上を増やせばいいんじゃないですか?

 

模範的な誤回答をありがとうございます笑

今「10万円経費が増える」って言いましたけど、それが実は間違ってるんです

 

個人事業主
個人事業主

え?だって家賃が10万円増えるって言ったじゃないですか!

家賃という固定費が10万円増えるのはもちろん正解です。でも売上を増やすとそれ以外にも増える経費ってありますよね?

個人事業主
個人事業主

あ!材料費ですね!

そうなんです、売上を10万円増やした場合には、その売上を上げるために食材を仕入れるわけですから単純に儲けが10万円増えるっていうわけじゃないんですね

更に簡単な例で考えてみると、

1枚10万円で販売しているステーキを思い浮かべてください

このステーキ肉をどこかからタダで仕入れていたら、1枚売れれば10万円まるまる儲けになりますがそんなことは普通は無いですよね

仮にこのステーキ肉を3万円で仕入れていたとすると、1枚売ったことにより売上は10万円増えますが、儲けは

 

10万円-3万円=7万円

 

増えるということになります

ここから追加の経費10万円を引くと、

 

7万円-10万円=△3万円

 

つまり、家賃が10万円増える場合、売上を同額の10万円増やしたとしても「儲け」は以前より3万円減ってしまうということになるんですね

個人事業主
個人事業主

じゃあ固定費が10万円上がったら、売上はいったいいくら増やせば以前と同じ儲けになるのかしら

その疑問に答えるために大事になってくるのが「原価率」という考え方です

注:厳密には原価率というか変動費というものが大事になってくるのですが、説明を簡単にするために今回は原価率ということでお話をします

原価率がわかれば必要な利益がわかる!

今回は本当に簡単な例で、自分ひとりで飲食店をやっている人を考えてみましょう

で、かかる経費は食材費と家賃だけだったとします。このとき原価率というのは

食材費/売上

で求めることが出来ます、別の言い方をすると「粗利」と言ったりもしますね

先程のステーキの例だと、3万円で仕入れたものを10万円で売ってるわけなので原価率は

3/10=0.3(30%)ということですね

つまり言葉で説明すると、売上の内30%が原価つまり材料費ですよ~ってことを表しています

ということは逆になるのですが残りの70%(7万円)は利益になるわけなので、この70%のことを利益率と言ったりします

つまりまとめると

1-原価率=利益率

という関係になっているわけですね

この利益率と固定費である家賃の金額がわかれば、損益分岐点売上高つまりいくら売ったらトントンになるのかという金額を求めることが出来ます!

計算式としては

固定費/利益率=損益分岐点売上

というシンプルな式になっています♪

なので今回の例題の場合だと、利益率が70%で固定費である家賃が5万円の場合

50,000/0.7=71,428円

がトントンになる売上ということになります

じゃあ、この家賃が10万円上がった場合は固定費が15万円になるわけですから

150,000/0.7=214,285円

こちらがトントンになる売上ですね?

 

つまり固定費が10万円上がると、同じだけ儲けを出したい場合には

214,285-71,428=142,857円

つまり10万円ではなく約14万円売上をあげないと以前と同じ儲けにならなくなるという現象が起きます

 

個人事業主
個人事業主

なんでこんな現象が??

これは最初にも説明しましたが、売上が増えるとそれに関連して原価(食材費)もかかるので、売上の増加よりも儲けの増加は少なくなるため、ですね

なので、固定費が増加したらどれくらい売上を増やせばいいのかを知るためには「原価率(又は利益率)」の把握が大事になってくる、ということになります

まとめ

というわけで、今回は固定費が増えたら売上はどれだけ増やさないといけないのか、というお話でした

例えば、ガス代が月5,000円上がることになった場合、原価率が35%(利益率65%)のお店の場合には

5,000/0.65=7,692円売上が上がれば、ガス代値上げ前と同じ利益になる

ということになります

固定費が上がると、それを取り返すにはかなりの売上をあげないといけないということがわかったのではないでしょうか

今回は飲食店さんの例でお話しましたが、この計算式はどの事業でも使えますので、これを期にご自身の事業の原価率と固定費を計算してみることをオススメします

どうしてもわからない場合には、連絡を貰えれば分かる範囲で対応します笑

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