消費税の簡易課税制度について今度こそ解説(後編)飲食店メイン

税金

こんにちは~山形県酒田市のひとりの税理士です!
6月になりましたので一応?開業してから2か月ほど経ちました、その間にやったお仕事といえば主にバイトというかなり異色の税理士ですがよろしくお願いします!

最近はクラウドワークスといったネット上でお仕事を請け負えるサイトがあり、そちらでちょこちょこ文章を書くお仕事をするようになったので、これでもう少し稼げればなぁとちょっと期待しているところです!
でも肉体労働のバイトを辞めたらまた運動不足が加速しそうなのが悩みの種です…笑

では今回はようやく消費税の簡易課税制度にお別れをすべく、解説の最終回を書きたいと思いますのでぜひご覧ください
内容としては

  • 簡易課税制度での業種の考え方
  • 簡易課税制度にしたい場合はどうしたらいいの?
  • 簡易課税制度と原則の有利不利

の3本でお送りしたいと思います!

簡易課税制度での業種の考え方

前回の復習ですが、簡易課税制度では一定の割合(みなし仕入率)というものが大事でした
そちらについては前編で解説していますので確認してみてくださいね♪

消費税の簡易課税制度について今度こそ説明(前編)
消費税の簡易課税制度について解説しました。簡易課税制度は主に小規模な会社や個人が使うことができる制度で一般的な計算方法と比べると楽に税額を出せるというメリットがあります。今回は計算方法をメインに具体的な数字を使ってみました

この6種類の割合のうちどれを使うか、というのはその事業の内容によって決まる
ということなのですが、ここで注意点としては一つ一つの取引ごとに判断するということなのです
ちょっとこれだけだとわかりにくいのでもう少し説明しましょう

例えば、飲食店さんで店内飲食とテイクアウトをやっていたとしますよね?
ちょっとネタバレになるのですが、飲食店って基本第四種という区分になるのですが
だからといって全部第四種~、って会計ソフトに入力してはいけないんですね

もちろん店内飲食分に関しては第四種でいいのですが、テイクアウトはまた違った業種区分になるので
ちゃんと店内飲食分とテイクアウト分を分けて入力しないといけない、ということになるんですね!
(厳密に言うと全部店内飲食と同じ第四種と記録してもいいのですが、その場合には少し多めに消費税を納めないといけないことになるので不利になってしまいます。この件については最後のほうで説明しますね)

これって軽減税率にも似ていますよね♪
軽減税率も店内飲食は10%ですがテイクアウトは8%なので分けないといけませんね

飲食店の場合

店内飲食とテイクアウト、出前もやっている飲食店について考えてみましょう!
その前に確認用に業種の表をもう一度載せておきますね♪

店内飲食の場合

レストランなどの飲食店で一般的なお客さんに店内飲食してもらってお金をもらう、というパターンですね
これは表をよく見ればわかるのですが第四種に具体的には飲食店です!って書いてますね笑
さすがにこれはそのまま信じちゃいましょう!
ですので、店内飲食しかやっていない飲食店でしたら売上は全て第四種ということになるので簡易課税の区分についてあれこれ悩む必要は少ない、ということになります

テイクアウトの場合

最近のコロナの影響でテイクアウトを始めた、という飲食店も多いのではないでしょうか?
上に書きましたが、テイクアウトの場合には店内飲食と同じ第四種ではないんです、面倒ですね~

一般的にはテイクアウトというと、そのお店で作ったものをお持ち帰り、ってイメージだと思います
あとはこれは一般的にはテイクアウトとは言わないのかもしれませんが、よくファミレスなんかだとレジの周りにお菓子(その店で作ったものではなく仕入れたもの)が置いている場合ありますよね、あれもまぁ広い意味ではテイクアウトになると思うのですが、この二つは簡易課税の分類の上では別物ということになるんです

1、そのお店で作ったものをテイクアウトした場合
まず一般的なイメージのテイクアウトからみていきますと、これは第三種になります
第3種ってなんなの~っていう人は表を見てみてください、これを見ると製造業になってますね?

つまりテイクアウトっていうのはお店が「製造した商品売るという行為なわけです

え?でもそれって店内飲食も同じじゃん!お店が製造したものを売ってるよ?

いきなり出てきましたね笑

だってだって違いがわからないんだもん

確かにわかりにくいのですが、こう考えてみましょう
店内飲食の場合は「単純に料理を買う」というよりは「料理とサービスを買う」ものですよね?

セイセイが説明してくれましたがわかりましたかね笑
まぁ理解できない人は無理に理解しなくても大丈夫!テイクアウトと店内飲食は簡易課税の計算の上では違う、ということだけは覚えていてくださいね!

2、お店が仕入れたものをテイクアウトした場合
次は同じテイクアウトでもそのお店が製造(料理について製造って書くと美味くなさそうに聞こえますね笑)していなくてどこかから仕入れたものを販売のケースを見てみます

よくある例だと先ほど挙げたファミレスのレジ横の駄菓子であったり、あとは缶ジュースとかもそうですね!料理のメニューと一緒に缶ジュースを買ったりというのもよくあると思います

その場合はテイクアウトなんだから第三種で一緒でしょ??

それが違うんですよ

えー、なんでなんで泣

よく見てください!第三種は製造業、つまり自分で作ったものを販売した場合でしたね?

え~そうだったっけぇ

でも缶ジュースや駄菓子はそのお店で製造したものではないので第三種ではない!ってことなんですね

じゃあ、第何種なのかというと、一般の個人のお客さんへの販売なら「小売」ということになるので第二種ということになるんです

なーるほど!

これは仕入れてきたものを売る、ということでは本屋さんとか文房具屋さんと同じ小売、と考えるとイメージが湧きやすいですね♪

3、出前の場合
じゃあ一番最後に出前、について見ていきましょう!
この出前は軽減税率の時もちょっと問題になりましたよね。出前というのは飲食サービスというよりは単純に食料品の販売なので軽減税率になる、というお話でした

簡易課税の場合はどうなるの?という話なのですが、出前はあくまで店内飲食の延長線上のものでしょ?
という考え方になるので、店内飲食と同じ第四種ということになるんです、複雑ですね笑

というわけで、最後にこれらの情報をまとめてみましょう!

簡易課税の区分 税率の区分
店内飲食 第四種 10%
テイクアウト(お店で作ったもの) 第三種 8%
テイクアウト(仕入れたもの) 第二種 8%
出前 第四種 8%

ちょっとややこしいのですが確認してみてくださいね!

簡易課税制度にしたい場合には?

それでは次の話題として、魅力たっぷり?な簡易課税にしたい場合にはどうしたらいいんだ!って気になる方にどうしたらいいのかをお教えしましょう

税金関係に限った話ではないのですが、何かをやりたい場合には自分からアピールが必要なわけです
友達になりたい場合にはなりたいアピールしないと一生友達ができないように、簡易課税もやりたいです!ってアピールを税務署にします

今回は個人事業主の話をしますが、簡易課税をしたい場合には基本的にしたい年の前の年の年末までに申し出ないといけません
なのでこの記事を読んで今年から簡易課税にしたい!って思っても今年からは基本的には無理、ということになります

一旦簡易課税を選択したら…

簡易課税にしたい場合はアピールが必要、というのは分かったと思いましたが、逆に選択した簡易課税を辞めたいよ!って人もいると思います
簡易課税にするかどうかで納める消費税が変わってくるので、出来れば毎年簡易課税と原則で税金が少なくなるほうを選択したい、という気持ちはよくわかります

でもそういうことを頻繁にされると国としても税金が少なくなってしまうので、頻繁に変更してほしくない気持ちがあります
なので簡易課税を選択したら最低2年間は簡易を続けてね、という決まりがあります

簡易課税の有利不利?

では最後に気になる話題の有利不利について見ていきましょう!
原則と簡易は計算方法が違うので当たり前といえば当たり前なのですがその結果つまり納める税金の額が違ってきます
具体的な金額を使ってみていきましょうね!

飲食店で店内飲食の売上が2,200万円、仕入れが1,100万円の場合

原則で計算すると
売上の消費税は2200万円×10/110=200万円
仕入の消費税は1100万円×10/110=100万円
納める消費税は200万円-100万円=100万円

ですね?
じゃあ、これを簡易課税で計算してみると
売上は原則と同じですので200万円
仕入の消費税は店内飲食ということで第四種になりますので
200万円×60%=120万円
納める消費税は200万円-120万円=80万円

ということになり、この場合には簡易課税を選択したほうが有利だった、ということになります

今回の例では簡易課税が有利でしたが、毎回簡易課税が有利というわけではありません
一番のデメリットとしては、簡易課税では絶対にマイナスつまり還付、戻ってくることにならない、というのが挙げられます

次の例を見てみましょう

飲食店で店内飲食が売上2200万円、仕入れ3300万円の場合

なんでこんなに仕入れてるんだ?という突っ込みもあると思いますので、説明しておきますと
この仕入というのは何も食材の仕入だけの話ではなく、消費税を払った取引、ということです
なので、例えば新しく店舗を建てた場合などは、その建物代にはもちろん消費税が入っていますので、そういうものも含めての「仕入」と考えてください
ですので今回の例だと、そういった大きな買い物をしたと考えるとわかりやすいですね

この場合原則ですと
売上の消費税 200万円
仕入の消費税 300万円
納める消費税 200万円-300万円=△100万円?

となりますよね?
マイナスになったけどこれってどうなるの?と気になると思いますが、これは還付つまり戻ってきます
かなり美味しい話ですよね♪

じゃあ簡易の場合はどうなるかといいますと
売上の消費税 200万円
仕入の消費税 200万円×60%=120万円
納める消費税 200万円-120万円=80万円

ということで、戻ってくるどころか80万円も払わないといけないというショッキングな内容ですね笑
これが簡易課税の怖いところなのですが、絶対に還付にはならないというのは理解できるでしょうか?

なぜかというと計算式を見てもらえばわかるのですが、仕入れの消費税って最大の第一種でも売上の消費税の90%になっているので、どんなに頑張っても売上の消費税の10%は払わないといけなくなる
ということなんですね

ですので、さっきのような大きな買い物をした時などは原則で計算したほうが納める税金は少なくことが多い、ということになります

最後に

というわけで今回でようやく簡易課税について一区切りつけることができました笑
実はまだまだ細かいお話はあるのですが、そこまで細かい話は税理士さんなどに任せればいいので、まずはざっくりとした話だけ知っておくことが重要です!

消費税は売上にかかってくる税金なので、儲けがなくても納めないといけないことがほとんどで負担になりやすい税金ですのでしっかりと考えておくことが重要です

 

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