個人事業主の家事消費(自分で商品を使う・食べる)と所得税との関係について

税金

今回のテーマは家事消費について

多分飲食店なんかをやっている人で、税理士センセイのお世話になっている人だと

必ず一回は

自分でお店の物食べたりしてませんか?

と言われた経験があると思います

なんで税理士につまみ食いしているか教えてないといけないんだ!と

この質問をされてムッとされた人もいるかもしれませんね

もしその経験があればその税理士センセイに代わって私が謝ります、ごめんなさい!!

でもですね、その聞いてきた税理士センセイも単に興味本位で聞いたわけではなく

理由があって聞いたんだってことを今回は記事にいたしますので、少しでもわかっていただけたら幸いです

あ、あとこれも大きな声では言えないのですが、この自家消費という論点もブログのネタがなくなってきた税理士センセイの格好の餌食なので、ほかの人もたくさん解説していると思いますがお許しくださいね笑

そもそも家事消費とは

家事消費、なんてちょっとむずかしめな名前がついていますが、飲食店で考えたら

お客さんに出す料理を店主が自分で食べちゃった、ということです、簡単でしょう!

店主も当たり前ですがお腹がすきますもんね、家に帰って改めて食べるより、自分のお店で残ったものを食べるっていうのはとても合理的です

もちろんこの家事消費、やっていけない!ことではないです

やってもいいんだけど、やったらちゃんとその分を売り上げにしてね

って法律(所得税法)で決まってるんです

だから税理士センセイが家事消費をしているのかをしつこく聞いてくる、というわけなんですね

もし家事消費しているのに何もそのことについて記録というか売上としてあげていないと

後で税務署が来て調べられたときに、追加で税金を払わないといけないことにもなり得るからなのです

聞いた話なのですが、飲食店の場合だとこの家事消費がないかどうかという点については税務署の調査の際には真っ先に調べられるらしいです

でも本当にそんな法律になってるの?という疑い深い人のために、その根拠をお知らせしましょうね!

 

あ、今回はあくまで所得税についてだけ考えていきます、本当は消費税についても自家消費したらどうなるのってお話があるんですが今回は割愛します

 

これが根拠

根拠となる所得税を貼りたいと思います

え?前にそんな根拠とか眠たいことは書かないって言ってなかった?と言われそうですね笑

確かにそうなんですけど

今回はちょっと事情が違いまして、wordpressで文章を囲う方法を知りたくて検索したんです

で、その方法がちゃんと使えるか実践でやってみたくて、そうなると条文を囲うのが一番いいかなと思い、その目的で条文を載せる、というわけです!

なので読みたくない人は飛ばしてもいいので、しばし自分のwordpressの練習にお付き合いください笑

 

これが所得税法で家事消費について書いてある部分です

(たな卸資産等の自家消費の場合の総収入金額算入)
第三十九条 居住者がたな卸資産(これに準ずる資産として政令で定めるものを含む。)を家事のために消費した場合又は山林を伐採して家事のために消費した場合には、その消費した時におけるこれらの資産の価額に相当する金額は、その者のその消費した日の属する年分の事業所得の金額、山林所得の金額又は雑所得の金額の計算上、総収入金額に算入する。

囲みがうまく成功しました笑

こういうのを使うとなんとなく雰囲気が出ますね

と、話がわき道に反れてしまいました

これがいわゆる所得税法で家事消費について書かれている部分の所得税法第39条ってやつなんですけど

これだとちょっと見るとわかるんですけど、山林という文字もも見えますよね

ちょっと難しい話になるのですが、山は山でまた別の山林所得というものになるのですが、

マニアックすぎるので、さっきの文章から、その山の部分を抜いてもう一度整理してみましょう!

 

居住者がたな卸資産を家事のために消費した場合には、
その消費した時におけるこれらの資産の価額に相当する金額は、
その者のその消費した日の属する年分の事業所得の金額、の計算上、
総収入金額に算入する。
はい、ここまで簡単になりました!
これから読み取れることとしては
①棚卸資産(材料や料理ってことですね)を家事(つまり自分で)食べたら
②その食べたときのその材料の価額(値段)は
③その食べた年の
④売上にしてね
ということになるのです!

なので、自分で食べた分もちゃんと売上にしていないとダメなんだよ、ということがわかっていただけだと思います

ただ、ここで問題なのが、いくらを売り上げにするか、というところなんです

いくら売上にするかは恩情措置あり

いくら売上にするか、については

さっきの所得税法だと、

その時の値段で

って書いてますよね?

ということはですよ、例えばお店で700円で出しているたらこスパゲッティを自分で食べっちゃったら(食べっちゃったらって表現が何か悪いことをしているように聞こえますね笑)

そのお店で出している700円で売り上げにしてね、って言ってるわけです

でもでもでも~、さすがにお客さんに出すのと、自分食べるので同じ金額だけ売上にしろ

というのは国としてもちょっと言い過ぎた、と思ったんでしょう

実は別の決まりの基本通達、というもので恩情措置があるんです

 

この基本通達というのは簡単に説明しますと、所得税法ではいまいち取り扱いがわかりにくいものなんかをもう少し具体的に説明したもの

って感じです!

この基本通達は法律ではないので、これに従う必要はないみたいなのですが

基本的にはみんなこれを基に実務をしているので、これを見ておけば大丈夫というものなんですね~

 

で、この基本通達にかかれている恩情措置というのがこちら

事業を営む者が法第39条に規定する
棚卸資産を自己の家事のために消費した場合において、
当該棚卸資産の取得価額以上の金額をもってその備え付ける帳簿に所定の記載を行い、
これを事業所得の金額の計算上総収入金額に算入しているときは、
当該算入している金額が、著しく低額(おおむね70%未満)でない限り、これを認める。
はい、要らない文章は最初から端折っておいたので多少読みやすいと思います
これを見ますと
①料理を買ってきたときの値段(材料費ってことでしょうね)
②お客さんに売る値段の70%
の大きい金額を家事消費として売上にすればいいですよ~ということなんですね
つまりもともとの所得税法だとお客さんに売る値段そのもので売り上げにしないといけなかったのが
70%でいいですよ、ということなので多少売上にする金額が少なくて済む
ということになるのです

最後に

というわけで今回はよくある話題の家事消費について書いてみました。

こんなにいろいろ書いたんですけど、実際はどれくらい食べてるかってちゃんと把握するのが大変なので

大体これくらいの金額かな、って感じで計上している人が多いような気がします

あとは一切家事消費をしない、つまりお店の食べ物は一切食べないって人でしたら

その旨を確定申告書に書いておくと(例えば申告書の事情を書くところに、家でしっかりご飯を食べているので家事消費はない、などと)

税務署にあらぬ疑いをもたれないのでお勧めです

では今回もありがとうございます

 

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