こんにちは!山形県酒田市のひとりの税理士です!
最近朝は、以前紹介した快活クラブの完全無料モーニングで飢えをしのいでいます笑
あのクーポン券が使えるのは10月いっぱいまでみたいですので、気になる人は早めに行ってみてくださいね!
今回のネタは、5ちゃんねるのまとめ記事を見ていた際にちょっと面白そうなのを発見したので
そこから税金の話にしていくという税理士ならではの視点での記事ですのでぜひ最後までご覧ください!
税理士ならではの視点、といっても簡単にわかりやすく記事にしますので素人の方も是非読んでみてくださいね♪
同じものを見ても感じることは人によって違う!
私は暇があると(本来暇な時間があってはいけないのですが笑)、まとめサイトを見てしまいます…
元々いろんなことを知りたいという欲求が強いほうなので、常に新しい情報を求めているんですよね
そんなまとめサイトで、たまに見かけるのが「給与やボーナスの明細」です!
なんでそんなものがまとめサイトに?とよくわからない人のために説明しますと
- 自分はこんなにお給料をもらっているんだぞ!っていう自慢
- 逆に、自分はこれしかもらってないんだぞ!っていう自慢
- こういう仕事だとこれくらいお給料もらえるよっていう報告
などの理由で、公開している人が多いみたいです
普通の人がこういった他人の明細を見たときの感想って

え~!たったそれしかもらってないの?負け組じゃんw
とか

それなら独身なのも当たり前だわw婚活する前にもっと稼げるようになれよ
といったディスりが基本ですよね笑
まぁ、ちょっとうがった見方をするような人だと

お、住民税が引かれてないから最近転職したか新卒かな?
と、多少マニアックな見方をする人もいますね
しかし、さらにマニアックな私レベルになると

源泉徴収されている所得税の額は正しいかな?
ですとか

社会保険料の料率が前年のものになっていないかな?
といった粗探しという名のマニアックな見方をしてしまいます笑
そんなわけで、今回何気なく見たのがこちらのボーナスの明細です!
この、「賞与の額」と「源泉徴収された所得税」しか情報がありませんが、この情報だけからでも
ボーナスから引かれる所得税の額は前の月のお給料によって決まる
お給料とボーナスでは所得税の計算方法が違う
前にお給料から源泉徴収される所得税の金額ってどうやって決まってるの?というお話をした記憶があります、こちらの記事ですね♪(アクセス数アップのために確実に読んでくださいね笑)

見たくないという天邪鬼の人向けに簡単に説明すると、

それならボーナスも同じでしょ!聞かなくてもわかるわ

毎度登場!源泉徴収税額表
源泉徴収の額について知りたいときは、このブログでも何度か登場していますが
というものを参考にしましょう!この表には源泉徴収のほぼすべてが詰まっています笑
今回はボーナスつまり賞与についての源泉徴収について知りたいわけですので、賞与のページを開いてみましょう!するとこんなのが出てきますよね?
こういう一見情報量が多いものを見せると

あ~、私こういうの苦手なの
と思考停止で脊髄反射的に反応する人がいますが、少しは我慢してください笑
いっぱい情報があるように見えますが抑えるポイントは2つだけです!
まずはこちらの赤線で囲った部分です
その右横にも数字が並んでいますが、これは扶養する人数によって表が分かれているだけですので、まずは基本の扶養0人ということで見ていきましょう!
ここで前の月のお給料の額(正確に言うとお給料の総額から社会保険料を引いた金額なので、手取りに近いですね)がどこなのかを参照します
具体的に、前の月のお給料が27万円なら
ここに当てはまる、っていうことになりますね!
次のポイントがこちら
こちらが先ほど書いた「一定の率」ということになります
あとはこれを組み合わせるだけ!
先ほど書いたように前の月のお給料が27万円の人なら
一定の率は6.126%になりますよ~ということですね♪
あとはこの率を、ボーナスの金額に掛けてやればボーナスから源泉徴収される金額が求められる
ということになります!
例えばボーナスが50万円なら、50万円×6.126%=30,630円が源泉徴収されます
細かいことを書くと、この掛けるボーナスの金額は社会保険料を引いた後の金額、です
なので、ボーナスが50万円でそこから社会保険料が5万円引かれていたとしたら、50-5で45万円に一定の率を掛けるということになりますね♪
おさらいすると
- 前の月のお給料の額から「源泉徴収税額表」を使って「一定の率」を求める
- 1で求めた「一定の率」にボーナスの金額を掛けて「ボーナスから源泉徴収される金額」がわかる
という簡単な仕組みです
なので、最初に書いたようにボーナスが同じ金額でも前の月のお給料が変わると
こんな感じで源泉徴収される金額が全く変わってくるんですね~

これって不公平じゃないの?
って思う人もいると思いますが、この源泉徴収される金額はあくまで仮の金額で、年末には年末調整というものを行いちゃんとその人に合った税額になるので安心してくださいね
その年末調整については次の記事に詳しく書いていますので、気になる人も気にならない人も確認してくださいね笑

最後に ボーナスからお給料を逆算しよう
いや~長くなりましたがここでようやく終わりです
先ほどまででボーナスから源泉徴収される金額、の求め方は分かったので、最後に逆算でお目当てのお給料の金額を求める方法について書いていきます!
手順としては
- 「一定の率」にアタリをつける
- 1でアタリをつけた「一定の額」にボーナスの額を掛ける
- 2の結果がボーナスから源泉徴収される金額に一致することを確認する
- 3で一致した「一定の額」から源泉徴収税額表を基に給与の額を把握する
という4段階です
ちょっと言葉だけだとわかりにくいので、実際に数字を使って考えてみましょう♪
一定の率にアタリをつける
改めて今回確認するのはこちらですね
まぁ、適当に「一定の率」は4.084%とアタリをつけてみましょう
適当にアタリをつけるのではなく、表を見てもらえればわかりますがこの4.084%になる範囲は結構広いので、迷ったら4.084%でまずはアタリをつけるのがいいかもですね
アタリをつけた「一定の額」にボーナスの額を掛ける
では次の段階として「一定の額」にボーナスの額を掛けてみましょう
583×4.084%=23.80972
ですので、まぁ切り捨てて23としましょう
ボーナスから源泉徴収される金額に一致することを確認する
先ほど計算した23円という数字、どこかで見ましたねぇ…ということでこの金額が実際に源泉徴収された金額に一致しているかの確認です
今回は一致していますね?
なので「一定の率」は4.084%だということが判明したので、最後にこの率から給与を求めます
今までと逆の矢印の流れですね
なので、今回のボーナスが583円でそこから23円源泉徴収された人の前の月のお給料は
79,000円から252,000円の間
ということがついに判明しました!パチパチパチ👐
って

範囲広すぎじゃん!使えね~
って声が聞こえてきそうです…笑
まぁこういうネタがあるよって感じで生暖かく見守ってくださいね
最後の最後に
ということで今回は、よくまとめサイトなどに載っている他の人の給与明細から他の情報を推測する方法の一つについて書いていきました
他の人の明細で試してみてもいいですし、自分がボーナスをもらったら本当にこうやって計算されているんだってことを確認するためにも一度試してみてくださいね、きっといい暇つぶしになると思いますよ笑