おはようございます!山形県庄内地方、鶴岡市酒田市の税理士です
今回はココナラで副業をした場合の税金はどうなるのか?について解説していきたいと思います
ココナラでの副業は原則税金の対象になります

センセイ、今日もよろしくおねがいします

今日はココナラの税金についてのお話ですね♪

はい、最近はちょっと空いた時間でお小遣い稼ぎ感覚でココナラをやっている人が増えていますよね

そんな副業でココナラをやっている人たちがこの時期不安になるのが「税金」についてだと思いますので解説していきましょう!
まず結論から言うとココナラでの副業(稼ぎ)については、税金(所得税・住民税)がかかります
考えてみれば分かりますが、ココナラでいくら稼いでも税金がかからないぜ!ってなるわけがありませんからね笑

税金がかかるのはわかったのですが、具体的にはどのような計算方法になりますか?

そうですね、「税金がかかる」ということがわかっただけでは結局どうしたらいいかわかりませんから、詳しく見ていきましょうね♪
ココナラでの副業は原則「雑所得」に分類される
まず所得税(住民税)の計算のおさらいですが、個人がお金を稼いだ場合にはその稼ぎ方によって「10種類」に分類されます
事業所得 | 不動産所得 |
山林所得 | 給与所得 |
退職所得 | 配当所得 |
利子所得 | 譲渡所得 |
一時所得 | 雑所得 |
こちらの10種類です

もちろんこんなの全部覚える必要はないですからね
あくまで覚えてほしいのは、ココナラの副業に関しては基本的には「雑所得」になるということです

センセイ、副業でも「事業所得」になると聞いたこともあるのですが…

う~ん痛いところを突いてきますね笑
確かに、事業所得と雑所得って線引きが曖昧なんです
簡単に言うと、本腰を入れて専念に近い形でやっていれば「事業所得」、そうじゃなくて片手間でやっていれば「雑所得」という感じですね

確かに基準が曖昧すぎますね…
雑所得より事業所得として申告したほうが、青色申告ができたり赤字が出たら他の所得と相殺できたりとお得なのでその分事業所得として認められるのにはハードルが高いのです
ということで、ココナラの副業については雑所得ということになります

じゃあその雑所得の計算方法について教えて下さい
ココナラの副業 雑所得の計算方法
ココナラの副業については「雑所得」という分類になるのは分かりましたね?
じゃあ、その雑所得の場合にはどうやって計算するの~っていう話をしていきます
ココナラ雑所得の計算方法 売上-経費
雑所得の計算方法は単純で、
これだけです、簡単でしょう?

つまり「売上」と「経費」が分かればいいわけですね

そうですそうです!なのでそれぞれの金額を集計していきましょう
ココナラ雑所得の計算 売上の集計
ではまずは簡単な売上から見ていきましょう
ココナラでは自分の売上一覧をダウンロードできますので、そこから自分の年間の売上が分かります

以前書いたこちらのブログが参考になります
この記事では弥生に連動させていますが、単に売上金額だけを把握したい場合ならそんな面倒なことをしなくても単にデータをダウンロードして集計するだけで売上金額が分かります


売上は楽に終わりそうですね♪
ココナラ雑所得の計算 経費の計算
ちょっと面倒なのか経費の計算


経費っていうと売上をあげるためにかかった費用ってことですよね?


そうですそうです、副業マンさんのような人だと基本的には自宅でココナラの作業していますよね?


もちろんです


そんな場合だと、家賃や通信費などについては仕事つまりココナラの売上を上げるために使用しているという側面があるので「一定割合」は経費にすることができます


家事按分(かじあんぶん)ってやつですね?


そうですそうです!
ただ、あんまり稼いでいない人だとそこまで副業で使ったもの、というのも無いと思いますので計算の手間を考えて経費は0で出すのも一つの方法です


ちゃんと計算するのがめんどくさい!って人におすすめですね
ココナラ雑所得の計算 まとめ
売上と経費を求めたら、あとは一番最初に教えた式
に当てはめればいいだけ、ということになります


じゃあ、自分の場合だと売上が10万円で経費は面倒なので0とすると雑所得は10万円ってことになりますね?


大正解!ね、簡単でしょう
これで今回の副業マンさんの雑所得は10万円ということがわかったわけですが、肝心なことが抜けていますよね?そう!
じゃあ確定申告・税金はどうなるんですか?
というお話です
次からはココナラの雑所得の計算が終わったあとの話について見ていきましょう
ココナラ雑所得の確定申告 所得が20万円までの場合
まず今回の前提条件として、対象になる人は
- 本業は会社員でお給料をもらっている
- 本業の会社で年末調整が終わっている
- 本業とココナラ以外で収入はない
こんな感じの一般的な会社員さんが副業でココナラをしている、というケースについて解説いたします
なので、専業主婦だったりするとこの話は当てはまりませんのでご注意ください


自分は条件を満たすから大丈夫ですね
その場合に大きな分岐点になってくるのは「ココナラ雑所得が20万円以下かどうか」です
わかりやすくするために20万円以下の場合は「20万円以下コース」、20万円を超える場合には「勝ち組コース」と名前を付けましょう


自分は20万円以下コースですね
所得税の確定申告は省略できる
この20万円コースの大きな特徴としては
という点です


え?儲けているのに結局税金払わなくていいってことですか?


そういうことなんです


なんでそんなに太っ腹なんですか?
確かに国としては税金取れるのに、要らないっていうのは何か裏があるんじゃないかと思うかも知れませんが、理由としては20万円以下の少額の儲けだったら申告するのも面倒だろうしそのままポケットに入れて大丈夫だよ
ということなんです
国としてもそんなこじんまりした人たちから税金を取るのは可愛そうっていう、普通の神経を持っているんですね笑
なので20万円以下コースの場合には何もしなくてオッケー!めでたしめでたし…
となればいいんですけど、ここで20万円以下でも見逃してくれない鬼が出てきます、それが「住民税」です
住民税のみ申告が必要になる
個人の儲けに対してかかってくる税金としては所得税が有名ですが、地味な存在として住民税というのがあります
この住民税が鬼のような厳しさなのですが、先程の20万以下だと確定申告しなくていいですよ~って言うルールを採用していないのです!


同じような税金なのにルールがちょっと違うんですね…


そうなんです、同じ制度にしてくれれば楽なんですけどね~
なので、20万円以下コースだとしても住民税だけについては申告が必要になってきます
やり方としては所得税の確定申告と同じ時期(2月から3月)に市役所で行うのですが、申告の用紙などが自治体によって違ってくるので詳しくはお住まいの市役所に聞いてみましょう!
もちろん、自分はたくさん税金を払いたいんだ!って人は20万円以下コースだとしても所得税の確定申告をしても問題ありません
所得税の確定申告をするとそのデータが住民税に転送されますので、その場合は住民税については特に何もしなくても大丈夫です
ココナラ雑所得の確定申告 20万円を超える場合
ではココナラの雑所得が20万円を超えるような勝ち組ココナラーはどうなのかといいますと、こちらに関しては普通に所得税の確定申告が必要になってきます


20万円超も1年で稼いでいたらちゃんと税金払いなさいよってことですね


そうです、やっぱりそういう勝ち組からは税金を取らないと国が成り立ちませんからね笑
ということで、ココナラで20万円を超えるような儲けがある人は観念して所得税・住民税を払いましょうね!
ココナラ副業税金のまとめ
ということで今回はココナラで稼いだら税金はどうなるの?っていう疑問に対してまずは全体像を解説しました
最後にまとめると
- ココナラ副業は雑所得になる
- 雑所得の計算は売上から経費を引く
- 儲けが年間20万円以下なら所得税の確定申告はしなくていいけど、住民税は必要
- 儲けが年間20万円を超えたら所得税の確定申告が必要
です
まだココナラ副業については追加で書きたいことなどがたくさんあるので(申告書の書き方など)、記事にしていきたいと思います